トーアエイヨー アステラス製薬との販売提携終了へ 1944年からの協業に幕
公開日時 2021/04/06 04:50
トーアエイヨーとアステラス製薬は4月5日、トーアエイヨーが製造販売元でアステラスに販売委託している全18成分51規格について、2022年3月31日をもって販売提携契約を終了することで合意したと発表した。トーアエイヨーは1943年に創業し、44年からアステラスの前身の旧山之内製薬に販売委託していたが、今回、その協業の幕を下ろすことになる。
18成分には虚血性心疾患治療薬フランドル錠や同テープ、経皮吸収型β1遮断薬ビソノテープが含まれる。トーアエイヨーによると、製造販売している製品のほとんどをアステラスに販売委託しているという。トーアエイヨーは今後1年かけて医薬品卸との契約を進める。両社は安定供給に支障がないよう、緊密に連携して販売移管手続きを進めるとしている。
アステラスは、「製品ごとの価値最大化を図るため、経営資源配分の最適化に継続して取り組んでおり、今回の販売提携終了はその一環」と説明。トーアエイヨーは、「循環器領域のスペシャリティファーマとして、循環器医療の多様なニーズに応えていくにあたり、自社で製品販売体制を構築していくことが必要と判断した」としている。
18成分の情報提供・収集活動はこれまでもトーアエイヨーが担っており、今後もMR200人体制で情報活動していく方針。