国内医療用医薬品売上が2022年度に1500億円以上あった10社の23年度国内売上予想は、前年度比で増収５社、横ばい１社、減収４社と明暗が分かれた。これは新型コロナ治療薬の国購入分を除いた上、23年度予想が非開示の武田薬品は減収、小野薬品は増収とミクスが予想した結果となる。多くの企業で売上100億円以上の新薬群が堅調に伸長するが、減収予想の武田薬品、大塚HD、田辺三菱製薬、参天製薬は主力品への後発品参入や販売提携終了などの影響が大きく、新薬群でカバーできない見通しだ。（神尾裕）10社の直近３年間（21年度、22年度、23年度計画）の国内医療用薬売上を調べた。中外製薬と大塚HDは12月期、ほか８社は３月期となる。23年度に増収予想の５社を見てみる。中外製薬は新型コロナ治療薬・ロナプリーブの国購...