日医・中川会長 厚労省職員の深夜に及ぶ送別会「無自覚な行動は国民への背信である」
公開日時 2021/04/01 04:50
日本医師会の中川俊男会長は3月31日の定例会見で、厚労省老健局の職員が行った送別会について、「本当に残念だ。厚労省には一日も早く国民の信頼を取り戻す努力をして欲しい」と訴えた。
中川会長の発言は、厚労省老健局老人保健課の職員23人が3月24日に送別会との主旨で24時前まで都内の飲食店で宴会を開いていたことに対するもの。中川会長は、「報道を聞いて、率直に耳を疑った。緊急事態宣言をなんとか解除した矢先のことで、衝撃を受けた。第3波が終息しないなかで、解除の意味を理解できなかったのかと、極めて遺憾に思う」と強く指摘した。
その上で、「今回の無自覚な行動は国民への背信であると同時に、コロナ対策に日夜頑張っている医療関係者や、同僚である厚労省職員の努力を踏みにじるものである」と断じ、「厚労省をはじめ政府には徹底した感染者の抑制こそが終息への近道であることを理解して欲しい」と強調した。