MSD 抗生剤・ザバクサ配合点滴静注用を全ロット自主回収(クラスⅡ) 出荷停止も
公開日時 2020/12/16 04:50
MSDは12月15日、β-ラクタマーゼ阻害剤配合抗生物質製剤・ザバクサ配合点滴静注用(一般名:注射用タゾバクタムナトリウム・セフトロザン硫酸塩)について、使用期限内全ロットの自主回収(クラスⅡ)を開始した。製造工場からの出荷試験において、一部のロットで無菌試験の規格に適合しない結果が確認されたため。現在調査中だが、原因の特定に至っていないという。また、今後の同製品の出荷を停止する。出荷再開の目途はたっていないという。このため、同社は、新規処方を控えることや、代替薬への変更を呼びかけている。
同社は、「重篤な健康被害を引き起こす量の菌が本剤の出荷済み製品に含まれる可能性は低い」として、「重篤な健康被害のおそれはまずない」としている。また、これまでに、この件に関連した重篤な健康被害の報告は受けていないという。