東和 BS市場に参入 インフリキシマブBSをセルトリオンと共同販売7月1日から
公開日時 2020/07/02 04:50
東和薬品は7月1日、国内のバイオシミラー(BS)市場に参入すると発表した。韓国セルトリオン・ヘルスケア社が日本で製造販売している抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤インフリキシマブBS点滴静注用100mg「CTH」を、東和も7月1日から販売する。東和はこれまでBSの取扱いについて検討してきたが、共同販売の形で参入することになった。同BSの先発品はレミケードとなる。
東和広報部によると、770人(4月時点)の全MRがBSを取り扱う。BS専任担当は配置していない。医療機関の求めに応じて、東和の営業所から直接納品することにも対応する。今後、BSの品揃えを増やすかどうかについては、「現時点で決まっていることはない」(広報部)としている。
同BSは関節リウマチ、乾癬、炎症性腸疾患などの自己免疫疾患が適応。セルトリオンは2017年から日本で販売している。セルトリオンは、東和と共同販売契約を締結した理由について、「流通に強みを持つ東和薬品とパートナーシップを組むことで、より多くの患者さんに本製品をお届けし、QOL向上に貢献できるようになるものと考える」としている。
セルトリオングループは韓国仁川(インチョン)市に本社を置くモノクローナル抗体のBS製造を中心とした総合ヘルスケアメーカー。12年に世界初のBSのモノクローナル抗体製剤・Remsimaを上市した。国内では、インフリキシマブBSやトラスツズマブBS(先発製品名:ハーセプチン)を販売している。