アムジェンとマイシン 皮膚科領域でオンライン診療による患者サポートプログラム構築へ
公開日時 2020/06/19 04:50
アムジェンは6月18日、オンライン診療サービスを提供するマイシン（MICIN 本社：東京都千代田区）と共同で、慢性皮膚疾患の患者を対象とした治療・服薬の利便性とアドヒアランス向上に関する検証プログラムを構築すると発表した。マイシンの提供するオンライン診療サービス「クロン（curon）」のスマートフォンアプリを使用する。アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬等の慢性皮膚疾患の患者を対象に、まずはオンライン診療／服薬指導などを通じ、患者サポートプログラムの構築にむけた実証調査を行う。
これまで皮膚疾患領域は一部の難病等を除き、オンライン診療料は対象外とされてきた。しかし、今回の新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、厚労省がオンライン診療の時限的・特例的な取り扱いを定め、皮膚疾患領域で可能となった。これを受け両社で、試験的に共同事業を開始することになった。
実証調査においては、マイシンのオンライン診療サービス「クロン（curon）」が用いられる。同サービスは、医療機関がパソコンやタブレット端末を活用し、予約から問診、診察、 決済、処方箋や医薬品の配送⼿続きまでをオンラインで完結できるというもの。一方、患者はスマホで使用できる。今年6月時点で約4000施設の医療機関に導⼊され、全都道府県を網羅している。
◎検証プロググラムは7月からスタート
両社は、慢性皮膚疾患患者を対象とした治療・服薬の利便性、アドヒアランスの向上に関する検証プログラムを7月から開始する。アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬等の慢性皮膚疾患の患者に対し、オンライン診療、情報提供、オンライン服薬指導、通院の通知等を行い、将来的な皮膚疾患領域での患者 サポートプログラムの構築に向けた実証調査する。
今回の共同事業を通じ、オンライン診療／服薬指導が皮膚科領域の医療従事者と患者のコミュニケーションにおいて有用であるか、患者の受診に伴う利便性や治療・服薬アドヒアランスがどのように向上するかなどについて検証する考え。