アムジェンは1月17日、Welbyと協働し、甲状腺疾患患者向けPSP（Patient Support Program）アプリ「サイログ」の提供を始めたと発表した。アプリは恒常性疾患に関する症状の記録や、写真による顔貌の変化の追跡を可能にする機能を備え、患者自身による健康管理を支援するとしている。

サイログには、顔の正面と左右斜め45度から写真を撮影する機能を搭載。音声ガイドが撮影をサポートし、一人でも顔貌の変化を記録できる。記録した写真や検査値などのデータはレポートとして出力可能で、医療従事者と共有することができる。また、症状の記録に加え、服薬や検査値の記録、通院管理などの機能も備える。

バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患は眼球突出や甲状腺の腫れ、体重の増減など、さまざまな症状が現れるのが特長。特に眼球の突出は、緩やかに進行する場合があり、変化に気付きにくく、正確に病状を伝えることが難しいという課題があった。同社は「『サイログ』によって顔貌の写真を定期的に記録し、変化を比較することで、患者さんが医師に症状の進行を伝えやすくする仕組みを提供する」としている。