エムスリー 7割超の病院がMR訪問制限強める方向 デジタルマーケ支援サービスを特別提供へ
公開日時 2020/03/13 04:50
エムスリーは3月12日、医師を対象に、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点からMRの訪問制限を強めるかどうかを調査したところ、7割超の病院が訪問制限を強める方向を示したと発表した。「既に訪問制限を強めている/強めることが決定している」が38.4%、「今後、訪問制限を強めることが予想される」が34.9%となった。ただ、医療現場への情報提供・収集活動は必要なことから、「MR君」などのデジタルマーケティング支援サービスを特別価格で提供し、必要な情報が医療現場に届くようサポートするとしている。
調査はm3.comの医師会員のうち、一般内科、一般外科、小児科、整形外科、泌尿器外科の医師を対象に実施した。調査時期は2月28日。有効回答は146件。「新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、所属施設でMRの訪問制限を設ける予定はあるか」と質問し、回答を得た。
同社は、「新型コロナウイルスの影響が世界的に広がるなか、エムスリーの強みや特色を発揮し、医療業界全体にわたる強固なサポートとバリューを提供していく」としている。
製薬業界向けの施策として大きく2つ用意した。「MR君」などデジタルマーケティング支援サービスに関するもので、ひとつは平時は基本的に疾患領域ごとに同サービスを契約・利用するスキームだが、新型コロナで在宅勤務を基本としたり、医療機関を訪問自粛している製薬企業に対しては、疾患領域や薬剤の制限を解除し、広範な形で情報提供できることを特別価格で提供する。もうひとつは、現場MRが、同社が運営する医療従事者専用サイト「m3.com」上で、ターゲット医師と直接コミュニケーションできるサービスを特別価格で提供する。同社によると、既に契約済みの企業があり、10社で利用を検討中だとしている。