あすか 経口避妊薬ドロスピレノンを導入 日韓の開発販売権取得
公開日時 2020/01/09 04:50
あすか製薬は1月8日、スペインのインスッドファーマ社の経口避妊薬ドロスピレノン(一般名)について、日本と韓国における開発販売権を取得するライセンス契約を締結したと発表した。あすかはインスッド社に契約一時金や開発の進捗に応じたマイルストーンを支払うが、詳細は非開示。日本での開発スケジュールはこれから詳細を詰める。
ドロスピレノンは合成黄体ホルモンで、月経困難症治療薬ヤーズ配合錠に含まれる主成分のひとつ。
ドロスピレノンは米国で2019年に販売名「SLYND」として承認されている。あすかによると、米国と欧州で実施したフェーズ3試験で、「女性の避妊を適応として高い有効性と安全性が確認されている」という。
あすかは日本で緊急避妊薬ノルレボ錠(一般名:レボノルゲストレル)を手掛けており、今回の導入で製品ラインナップの拡充につなげる。あすかは、「産婦人科領域のスペシャリティファーマとして、関連製品のラインナップ拡充に努めている。本剤(ドロスピレノン)の販売により、女性の健やかな明日のためにより一層の貢献をしていきたい」としている。
インスッド社はスペインマドリードに本社を置く製薬企業。特に女性ヘルスケア向けのホルモン製剤の製造に注力し、世界50か国以上で流通販売ネットワークをもつ。