MSDと大鵬 抗PD-1抗体キイトルーダのコ・プロ終了 20年1月からMSD単独で展開
公開日時 2019/12/09 04:50
MSDと大鵬薬品は12月6日、がん免疫療法薬の抗PD-1抗体キイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ(遺伝子組換え))の日本におけるコ・プロモーションを12月末で終了すると発表した。20年1月からは製造販売元のMSDが単独で、販売および情報提供・収集活動を行う。
両社広報部は本誌取材に、コ・プロ終了の理由について、「がん領域にキイトルーダとの新たな治療選択肢を提供するとの当初の目的を達成した。両社による話し合いで、円満に契約終了となった」と説明した。
両社は2016年4月にキイトルーダのコ・プロ契約を締結した。MSDは同剤でがん領域に本格参入することもあって、がん領域のリーディングカンパニーの1社で強固な営業基盤と実績を持つ大鵬と共同で展開した方が、同剤の価値最大化につながると判断した。
MSDは今回の大鵬とのコ・プロ終了について、「いろいろながん腫でキイトルーダが浸透したことは大鵬薬品の協力あってのもの。まさに新たな治療選択肢が提供できた」とコメント。大鵬は、「それぞれの抗がん剤にはそれぞれ役割がある。当社は多くの抗がん剤を販売している。従来通り、がん領域における医療の発展に一層貢献できるよう努めていく」としている。