英アストラゼネカ（AZ）は11月11日、オムロンヘルスケアと疾患管理ソリューションの共同開発を目的とした包括的で長期的、世界的な戦略的提携に合意したと発表した。両社が目指すのは、疾患管理ソリューションの提供を通じ、診断・治療から疾病管理、治療後のケアまで一貫した治療を実現し、患者アウトカムを向上させる姿だ。両社が強みを有する呼吸器、循環器、代謝疾患領域でエコシステムを構築し、医薬品・医療機器だけでなく、デジタルツールを含めた疾患管理ソリューションの提供を目指す。

両社は中国で、糖尿病患者向けの代謝管理センターの開設や、急性喘息の治療を目的とした１万5000以上の小児用噴霧治療室（ネブライザールーム）を設置。インドネシアや韓国では共同プロモーションを実施するなど、コラボを進めており、今回の提携で全世界に拡大したい考え。今後は、IoTを活用して診断から治療までの包括的な疾患管理ソリューションの開発などに取り組む考え。