日医工 抗菌薬セファゾリン 11月25日から段階的に供給再開 20年1月から通常出荷へ
公開日時 2019/10/24 03:52
日医工は10月23日、欠品問題を起こした抗菌薬セファゾリンナトリウム注射用「日医工」について、11月25日から段階的に供給を再開すると発表した。患者や医療関係者に早期に同剤を提供することを最優先にして、安定供給に支障をきたさないよう出荷数量を調整して供給を開始する。2020年1月から通常出荷する予定としている。
同剤は黄色ブドウ球菌感染症の治療や、手術で感染症を防ぐためのキードラッグのひとつ。
同社では再発防止に向け、安定供給体制の確立に向けた原薬の複数化、原材料である出発物質の複数化に取り組んでいる。既存の海外製剤委託先を維持しつつ、国内での一貫生産体制も確立するため、同社の静岡工場に15億円の設備投資も行う。
同社は、「患者とその家族、医療関係者の方々のために、抗菌薬をはじめ医療上の必要性の高い医療用医薬品の継続的な安定供給に対する取り組みを今後も続けていく」としている。