3社が「プラス改定」 不採算品再算定の臨時・特例影響大きく
2023年度薬価改定
公開日時 2023/04/01 00:00
ポートフォリオの差で明暗分かれる新薬創出等加算や不採算品再算定への臨時・特例的な対応がなされた2023年度改定。本誌調査で回答を得た製薬60社のうち、「プラス改定」となった企業が3社あったことがわかった。プラス改定となった企業は、不採算品再算定の品目数上位3社と重なり、臨時・特例的な影響の強さを鮮烈に印象付けた。特に、ジェネリックメーカーでは、ポートフォリオによる改定影響度の差が大きい結果となった。今後の製薬企業の進む、エッセンシャル・ドラッグを安定供給する企業と、革新的新薬を創出する企業の2つの道筋を照らす、メッセージ性の強い改定と言えそうだ。(望月英梨)プラス改定の3社はツムラ、ニプロ、富士製薬不採算品再算定品目多く2023年度改定の対象は平均乖離率7.0%の0.625倍(乖離率4.37...