大塚製薬 抗精神病薬エビリファイ持続性水懸筋注用で双極性障害の効能追加申請
公開日時 2019/09/27 03:50
大塚製薬は9月26日、抗精神病薬エビリファイ持続性水懸筋注用(一般名:アリピプラゾール水和物)について、双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制の適応で効能追加申請したと発表した。現在は統合失調症の適応で販売されている。
同剤は、同社が創製した抗精神病薬エビリファイの4週間に1回の投与で効果が持続する筋注用デポ製剤。
日本を含む米欧アジアでの国際共同臨床試験で、同剤はプラセボ投与群と比較して双極性障害の症状が再発するまでの期間を有意に遅延させた。双極性障害の再発率でも有意な低下が認められた。副作用はプラセボ群と比較して体重増加、アカシジア、不眠などの増加がみられたが、いずれも既に報告されている副作用だったという。
双極性障害は躁うつ病とも呼ばれる。再発率が高いため、長期にわたる治療が必要といわれる。同社は、「本剤の効能追加により、薬剤の投与が確実であり、来院回数を減らすなど患者さんの負担を軽減することで、双極性障害症状の再発予防及び患者さんの社会復帰に貢献できるものと期待している」としている。