参天製薬は９月20日、抗アレルギー点眼薬のアレジオン点眼液0.05％（一般名：エピナスチン塩酸塩）と、高用量製剤となるアレジオンLX点眼液0.1％について、田辺三菱製薬と共同販促契約を締結したと発表した。10月１日から共同販促する。参天は眼科の医療機関を、田辺三菱は眼科以外の医療機関を担当する。

抗アレルギー薬ルパフィン錠を販売し、幅広い診療科をカバーする田辺三菱と、眼科のスペシャリティファーマの参天が共同販促することで、アレジオン点眼液ブランドをより多くの医療機関に提供し、患者のQOL向上に寄与できると判断した。

高用量製剤のLX点眼液は20日付で承認を取得した。参天が日本ベーリンガーインゲルハイムから導入し、アレルギー性結膜炎治療薬として日本で開発した。有効成分のエピナスチンはヒスタミンH1受容体拮抗作用と肥満細胞からの化学伝達物質の遊離抑制作用を持つ。

LX点眼液は薬剤の眼組織への移行量を高め、持続性を向上することで、アレルギー性結膜炎の主症状である眼そう痒感と結膜充血を、１日２回点眼で抑制することが国内試験で確認されている。重篤な副作用は眼局所及び全身とも認められていないという。