中外製薬 アレセンサの適応追加申請 ALK融合遺伝子陽性の未分化大細胞リンパ腫で
公開日時 2019/06/05 03:50
中外製薬は6月3日、ALK阻害薬アレセンサカプセル(一般名:アレクチニブ)の適応に、再発または難治性のALK融合遺伝子陽性の未分化大細胞リンパ腫(ALK陽性ALCL)を追加する承認申請を行った。ALCLは再発した場合は予後不良となるケースが多く、新たな治療選択肢の開発が望まれていた。
同剤は5月30日に希少疾病用医薬品に指定されており、優先審査される。ALCLは悪性リンパ腫の中の末梢性T細胞リンパ腫の4つの亜型の1つ。リンパ球の中のT細胞から発生する非ホジキンリンパ腫。月単位で病勢進行がみられるという。ALCLの国内における発症頻度は悪性リンパ腫の1.5~2.0%で、約半数がALK陽性と報告されている。