日本ケミファ・18年度業績 薬価改定影響で減収、2ケタ減益
公開日時 2019/05/15 03:50
日本ケミファは5月13日、2019年3月期(18年度)の連結業績は売上341億8200万円(前期比3.3%減)、営業利益14億6400万円(同20.8%減)――となるなど減収、2ケタ減益になると発表した。18年4月の薬価改定の影響に加え、後発品への置き換え率の高まりを背景に、既存品目の数量の伸びが鈍化していることが影響した。オーソライズジェネリックの台頭や価格競争の激化の影響もあると指摘している。
売上高は、後発品が前年度比6.2%減の282億3800万円となった。製品別では、▽アムロジピンGEが前年度比1.7%減の28億9000円、▽ランソプラゾールGEが24.7%減の16億2900万円、▽ドネペジルGEが23.7%減の11億8700億円-などとなった。
また新薬の売上高は、23.5%減の15億6000万円。主力品の高尿酸血症治療薬・ウラリットは、19.8%減の9億8300万円だった。
子会社の日本薬品工業が17年度に他社から製品承継や販売移管を行ったことで得た、新たな販路で売上を伸ばしたが、グループ全体の薬価改定と市場競争の影響を補うことはできなかった。
19年度の計画は、売上342億円(前期比0.1%増)、営業利益8億(同45.4%減)、親会社帰属純利益5億(同43.3%減)―――と見込んだ。
【18年度連結業績(前年同期比) 19年度予想(前年同期比)】
売上高 341億8200万円(3.3%減) 342億円(0.1%増)
営業利益 14億6400万円(20.8%減) 8億円(45.4%減)
親会社帰属純利益 8億8100万円(24.1%減) 5億円(43.3%減)