MR革命 「誇りと生きがい」が原点
公開日時 2019/03/29 00:00
編集長沼田佳之「MRが誇りと生きがいをもって業務に専心できるよう、諸外国の例も参考にしつつ、行政や関係者間でMRの資格化について早急に検討する必要がある」――。いまから26年前の1993年5月、厚生省薬務局長の私的機関である「21世紀の医薬品のあり方に関する懇談会」の最終報告に刻まれた文言だ。「誇りと生きがい」だったMRに、いつしか不要論が唱えられ、医薬品情報の提供もインターネットに置き換わろうとしている。第1回のMR認定試験を経て資格認定証が交付されたのは1998年のこと。当時、認定証を受け取ったMRの多くは今年50歳代を迎え、その多くが製薬企業の早期退職者制度の対象として人生の岐路に立っている。あの「MR革命」とはなんだったのか。20年間の歴史を振り返ってみたい。21世紀懇の最終報告私が...