大手卸5社・4-9月期決算分析 流通透明化へ半歩! 薬価差縮小で増益
公開日時 2018/12/28 00:00
サプライチェーンロジスティクス研究会保高英児9月乖離率7.2%、圧縮幅1.9ポイント大半はメーカー還流か医薬品流通は曲がり角に差し掛かった。価格交渉は川中・川下とも譲らず、膠着状況が8月末まで続き、9月半ばから一気に動き、それなりの決着をみせた。今後始まる毎年改定を想定すれば4%近い薬価差圧縮が望まれたが、巷間では2%圧縮説も広く流れた。10月になって期末に切られた大量の値引き伝票が判明するなど、流通関係者は、圧縮幅は1%台にかろうじて乗った1.2%前後と予想する向きが多かった。結果としては12月5日の中医協に9月の薬価本調査結果が示され、乖離率は7.2%、圧縮幅は1.9ポイントと判明した。本稿では、流通改善の試金石とされ、今後を占うとされた大手卸5社の4-9期決算を分析し、今後の医薬品流通...