2026年市場予測 抗凝固薬・ヘパリン製剤市場 18年に2000億円超える見込み
公開日時 2018/09/07 03:51
富士経済はこのほど、抗凝固薬・ヘパリン製剤市場が2018年に2000億円を超えるとの市場予測をまとめた。24年には2500億円を突破し、調査期間の最終26年には2636億円になるとしている。高齢者の増加に伴って心房細動患者、動脈硬化症患者、脳卒中など既往患者が増加していくなか、直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)を中心に市場拡大すると分析している。
文末の「関連ファイル」に、抗凝固薬・ヘパリン製剤市場の26年までの市場規模予測をまとめた資料を掲載しました(9月7日のみ無料公開、その後はプレミア会員限定コンテンツになります)。
調査方法は同社専門調査員による参入企業や関連企業などへのヒアリングや文献調査などをもとにまとめたもの。調査期間は18年5月~7月。
DOACは、11年~13年に登場した直接トロンビン阻害薬プラザキサカプセル、経口FXa阻害薬のリクシアナ錠、イグザレルト錠、エリキュース錠――の4剤のこと。
同社は、「13年2月のエリキュースの発売以降、新製品の発売はないものの、OD錠をはじめとした剤形追加やリクシアナの適応拡大など参入各社の継続的な注力によって18年も拡大が続くと見込まれる」としている。その後も高齢者の増加に伴う心血管系イベントの増加を背景に、DOACなどの使用が増えると分析している。
同社の調査によると、17年実績は1931億円で、18年は2061億円(前年比6.7%増)に拡大する見込み。その後も毎年1%台~4%台で市場成長し、24年には2524億円(前年比1.8%増)と2500億円を突破すると予測している。