米国医薬品卸売業協会（HDA）は6月12日、医薬品サプライチェーンにおいて卸売業の業績向上や地位向上などに著しい貢献をした医薬品製造業を顕彰するDIANA（Distribution Industry Awards for Notable Achievements in Healthcare:　ヘルスケアにおける優れた功績に対する流通産業賞）に米Alkermis社など8社を授賞した。

2018年の受賞は、新製品導入/販促賞が、ブランド品部門では、統合失調症治療薬ARISTADA1064mg2か月1回投与剤を発売したAlkermis社とジェネリック品部門では、多発性硬化症治療薬酢酸ラチラマー注射剤を発売したマイラン社となった。

最高製薬企業賞は、消費者向け製品部門では、Reckitt Benckiser社。ブランド品製造業者（流通業者への売上げ3億ドル以下）部門では、Alkermis社。ブランド品製造業者（流通業者への売上げ3億ドル以上）部門では、バイエルヘルスケアファーマシューティカルズ社。

また、ジェネリック品業者（流通業者への売上げ1億ドル以下）部門では、Alvogen Inc社およびLannet Company Inc社。ジェネリック品業者（流通業者への売上げ1億ドル以上）部門では、Amneal Pharmaceuticals社となった。HDA製造企業パートナー賞がHDAメンバー製造企業（流通業者への売上げ5億ドル以下）部門では、X-Gen Pharmaceuticals Inc社。HDAメンバー製造企業（流通業者への売上げ5億ドル以上）部門では、武田ファーマシューティカルズアメリカ社となった。

HDAのジョン・M・グレイ会長兼CEOは、「DIANA賞は、HDAの製造業者の顕著な業績を顕彰し祝うものである」と述べたうえで、「入賞者らは、サプライチェーンと患者にベネフィットをもたらす貢献によって、業界の基準を作っている。HDAは2018年のDIANA賞受賞者を誇りに思う」とコメントした。

DIANAは、1959年に設けられ、製造業者が画期的新薬を上市し、流通業に当該薬剤の販促を行ったり、サプライチェーンに便益をもたらすような商習慣により卸業とのアライアンスを強化するなどにおいて顕著な功績を上げたHDAの準会員といえる製造業者メンバーに贈られる。