ヤンセン 尋常性乾癬治療薬グセルクマブを国内申請
公開日時 2017/04/26 03:51
ヤンセンファーマはこのほど、ヒト型抗IL-23モノクローナル抗体製剤グセルクマブ(遺伝子組換え)について、既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症を適応として日本で承認申請したと発表した。申請日は4月20日付。
グセルクマブは、インターロイキン(IL)-23を標的とする新規作用機序を有するヒトモノクローナル抗体で、中等症から重症の尋常性乾癬を有する成人患者の治療を目的とした皮下投与製剤。現在、欧米で承認審査中。
同社は日本で、乾癬治療薬でヒト型抗ヒトIL-12/23p40モノクローナル抗体製剤のステラーラを販売している。グセルクマブが承認されれば、乾癬領域の製品ラインナップの強化につながる。
乾癬は皮膚細胞の異常増殖をきたす慢性の自己免疫性炎症性疾患。皮膚細胞の異常増殖には、IL‐12、IL-23というヒトの免疫や炎症にかかわる物質が重要な働きを担っていることがわかっている。
乾癬の病変にはIL-23を産生する樹状細胞が活発に浸潤しており、IL-23を構成するサブユニットタンパク質(IL-23 p19)の発現が増加している。グセルクマブはIL-23 のp19 サブユニットタンパク質と高い特異性及び親和性で結合し、効果を発揮する。