【World Topics】採決迫るトランプケア
公開日時 2017/03/24 03:50
ホワイトハウスのスポークスマンであるSean Spicerは3月22日の定例プレス・ブリーフィングにおいて、かねて下院で審議中のAmerican Healthcare Act採択のための最終投票を3月23日に実施すると発表した。
https://www.whitehouse.gov/briefing-room/press-briefings
ブリーフィングは、折しもロンドンでのテロ発生の第一報と重複。だが、医療改革法の採択実施の報にプレスルームは騒然となり、Sean Spicerにはテロではなく、医療改革報の採択に関する質問が集中した。
「採択されなかった場合の代案は?」との質問に、Sean Spicerは「採択されないことはありえない。必ずAmerican Healthcare Actを成立させ、オバマケアを廃案にする」と自信に満ちて回答。”No planB”(代案なし)は全米のメディアの見出しとなって報道されている。
「審議機関があまりに短く、審議不十分ではないか?」との問いに対しては、「とんでもない!トランプ大統領はオバマケア廃案を公約に掲げて当選したのであって、オバマケア廃案は選挙民に対する約束だ。公約の実施に『早すぎる』などということはあえりえない」と強く否定。「トランプ大統領を選出した選挙民は、この日を7年間も待っていたのだから」と述べるなど強硬姿勢を貫いた。
明日の下院の投票に全米が注目している。続報は明日の投票後に送信する。(医療ジャーナリスト 西村由美子)