マルホは11月４日、尋常性ざ瘡（にきび）治療薬エピデュオゲルを同日に新発売したと発表した。レチノイド様活性及び抗炎症作用を持つアダパレンと、抗菌活性を持つ過酸化ベンゾイルを含有する外用配合薬。含量は１ｇ中にアダパレン１mg（0.1％）、過酸化ベンゾイル25mg（2.5％）となる。製造販売元はガルデルマで、マルホはガルデルマとの皮膚科向け医療用医薬品に関する包括的提携契約に基づき同剤の販売と情報提供・収集活動を行う。

尋常性ざ瘡治療薬は重症度や皮疹の種類に基づき単剤や併用療法が選択されるが、エピデュオゲルは▽炎症性皮疹が多い患者▽単剤で効果不十分な患者▽アダパレンと過酸化ベンゾイルの併用患者――などに対する治療選択肢となる。１日１回、洗顔後、患部に適量を塗布して用いる。

薬価は１ｇあたり159.60円。中医協資料によると、ピーク時売上は10年後に36億円。