ヤンセン 関節リウマチ薬シルクマブを国内申請 ヒト型抗IL-6モノクローナル抗体
公開日時 2016/10/21 03:50
ヤンセンファーマは10月20日、関節リウマチの治療薬としてヒト型抗IL-6モノクローナル抗体製剤シルクマブを日本で承認申請したと発表した。同社によると、4週に1回投与の皮下注製剤。
この申請は、フェーズ3である国内治験と国際共同治験を含む計5試験(SIRROUND試験)の結果に基づくもの。抗リウマチ薬DMARDに対し効果不十分であった成人の関節リウマチ患者を対象とした治験(「SIRROUND-D試験」)では、シルクマブが16週でプラセボと比較して関節リウマチの症状の改善を示し、52週まで関節破壊を有意に抑制したという。
予定効能・効果は「既存治療で効果不十分な関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)」。欧米では2016年9月に承認申請をしている。
同社は、TNFαを標的としたシンポニー皮下注(一般名:ゴリムマブ遺伝子組換え、田辺三菱製薬が販売、両社でコ・プロ)を扱っている。今回申請した薬剤が承認されれば、作用機序が異なる治療薬を揃えることになり、患者の選択肢が増えることを期待する。販売スキームは現時点では開示していない。