キャリアの崖っぷちから再起できる「レジリエンス思考」(前編)
公開日時 2016/05/31 00:00
未来能力研究所柿崎大司見えていたキャリアパスが組織変革で消え去る。待ち望んでいた昇進昇格が、コスト削減のため延期される。さらに医師や医療者にとって活動の価値が見えないといわれ、キャリアに自信を失いつつある。MRの不安のトップが「MRの存在価値」という本誌の調査結果は、キャリア・アイデンティティが崖っぷちに立っていることを物語っている。しかし、キャリアの危機はMRだけでなく、上司もまた同じである。医薬営業のあり方を大きく変える地域完結型の医療制度により、上司はエリア戦術の構築と確実なPDCAを常に迫られるだろう。グッドニュースは、目の前の状況がいかに困難でも、心が折れず、克服してゆける心のしなやかさを高める思考法があることだ。それはいま注目の「レジリエンス思考」。前編と後編の2回に分けて、その...