あすか 黄体ホルモン製剤ルテウム膣用坐剤を新発売
公開日時 2016/04/25 03:51
あすか製薬は4月21日、生殖補助医療に用いる黄体ホルモン製剤ルテウム膣用坐剤400mg(一般名:プロゲステロン)を同日に新発売したと発表した。薬価未収載品。同社はルテウムの筋注用製剤を販売しており、今回の膣用坐剤は剤形追加となる。同社は「投与が簡便になる」としている。
同社によると、これまでは院内製剤により坐剤として使用されていたケースもあったという。関係学会からの開発要望もあり、同社が対応した。
同膣用坐剤の用法・用量は、プロゲステロンとして1回400mgを1日2回、採卵日から最長10週間膣内に投与する、というもの。プロゲステロンは子宮内膜での胚の着床を可能にし、妊娠を成立・維持するために必須とされるホルモン。生殖補助医療ではプロゲステロンの補充が重要とされる。類薬にルティナス膣錠などがある。
同社は「産婦人科領域のスペシャリティファーマとして、医薬品の開発・販売を通じ、妊娠・出産を望まれる不妊治療の患者に貢献できるよう努めていく」としている。