田辺三菱 バリキサ錠の適応追加公知申請 「臓器移植におけるサイトメガロウイルス感染症の発症抑制」で
公開日時 2016/03/24 03:51
田辺三菱製薬は3月22日、抗ウイルス薬バリキサ錠(一般名:バルガンシクロビル塩酸塩)について、「臓器移植(造血幹細胞移植を除く)におけるサイトメガロウイルス感染症の発症抑制」を効能・効果に追加する公知申請を行ったと発表した。
この適応症の追加については、厚労省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」が公知申請は妥当と判断し、薬食審医薬品第二部会の事前評価を経て、同社による申請に至った。すでにこの適応症で保険適用されている。
バルガンシクロビルは、エフ・ホフマン・ラ・ロシュ社で創製され、この適応症では海外ではすでに約100カ国で承認されているという。日本では、田辺三菱が2004年に「後天性免疫不全症候群(エイズ)患者におけるサイトメガロウイルス網膜炎の治療」を効能・効果として、承認を取得し販売。09年に「臓器移植におけるサイトメガロウイルス感染症」を効能・効果として、追加承認を取得している。