2020年売上トップはヒュミラ 米専門誌予測
公開日時 2016/03/24 03:50
2020年における医薬品の世界売上トップは、2015年と変わらずアッヴィ/エーザイの関節リウマチ治療薬ヒュミラ(アダリムマブ)が占めるとの予測を米医薬専門誌「Fierce Pharma」が報じた。
同誌は、トップ20にはバイオ製剤が多く、バイオシミラー(BS)の登場が予測されるもののその数量の想定は難しく、また、競争激化、適応拡大、保険者による価格プレッシャーも強まるなど売上予測には不確定要因が多いとしているが、現段階での2020年トップ20を占った。
以下、製品名(一般名)、製薬企業、適応症、2015年売上、2020年売上予測の順。
①ヒュミラ(アダリムマブ)、アッヴィ/エーザイ、関節リウマチほか自己炎症性疾患、140億ドル、159憶2000万ドル
②レブラミド(レナリドミド)、セルジーン、多発性骨髄腫、58億ドル、102億ドル
③オプジーボ(ニボルマブ)、小野薬品/ブリストル・マイヤーズスクイブ、悪性黒色腫・肺がん、9億4200万ドル、84億ドル
④ハーボニ―(レジパスビル/ソホスブビル)、ギリアドサイエンシズ、C型肝炎、139億ドル、77億ドル
⑤プレベナー13(13価肺炎球菌結合型ワクチン)、ファイザー、肺炎球菌感染症予防、60億2000万ドル、69億ドル
⑥アバスチン(ベバシズマブ)、ロシュ、各種がん、69億5000万ドル、63億6000万ドル
⑦ハーセプチン(トラスツズマブ)、ロシュ、乳がん、67億9000万ドル、56億6000万ドル
⑧ソリリス(エクリズマブ)、アレクシオン、非典型溶血性尿毒症症候群、25億9000万ドル、56億ドル
⑨Tecfidera (dimethyl fumarate)、バイオジェン、多発性硬化症、36億4000万ドル、55億6000万ドル
⑩Orkambi (lumacaftor/ivacaftor)、Vertex Pharmaceuticals、嚢胞性線維症、3億5100万ドル、54億5000万ドル
⑪Entresto(sucubitril/バルサルタン)、ノバルティス、2100万ドル、53億2000万ドル
⑫リツキサン(リツキシマブ)、ロシュ、非ホジキンリンパ腫など、73億2000万ドル、50億5000万ドル
⑬エンブレル(エタネルセプト)、ファイザー/アムジェン、関節リウマチほか炎症性疾患、53億6000万ドル、49億5000万ドル
⑭レミケード(インフリキシマブ)、ジョンソン・エンド・ジョンソン/米メルク/田辺三菱製薬、57億8000万ドル、48億ドル
⑮イクスタンジ(エンザルタミド)、アステラス製薬/Medivation、前立腺がん、18億7000万ドル、47億8000万ドル
⑯ジャヌビア(シタグリプチン)、米メルク、2型糖尿病、39億9000万ドル、45億2000万ドル
⑰Keytruda(ペンブロリズマブ)、米メルク、黒色腫・肺がん、6億500万ドル、45億ドル
⑱エリキュース(アピキサバン)、ブリストルマイヤーズスクイブ/ファイザー、抗凝固薬、18億6000万ドル、42億5000万ドル
⑲アイリーア(アフリベルセプト)、Regeneron/バイエル、眼疾患、24億6000万ドル、40億4000万ドル
⑳トリーメク(ドルテグラビル/アバカビル/ラミブジン)、ヴィーヴヘルスケア(グラクソスミスクライン)、HIV感染症、8億300万ドル、40億4000万ドル。