サノフィ 日本でジェンザイムを吸収合併 7月から新体制 希少疾患とがんを同じBUで展開
公開日時 2016/02/17 03:51
サノフィ日本法人は2月16日、完全子会社のジェンザイム・ジャパンを吸収合併すると発表した。合併は7月1日を予定している。ジェンザイムは、サノフィのビジネスユニット(以下、BU)のひとつで希少疾患、がん、免疫・炎症を担当する「サノフィジェンザイムビジネスユニット」として活動する。ジェンザイムの持つ全製品の製造販売承認は、合併に伴いサノフィに承継する予定。
サノフィはジェンザイムとの合併によって、「サノフィ・ジャパングループ内の経営資源の有効な配分と法人体制の最適化を図り、シナジーの最大化を目指す」としている。例えば、希少疾患を扱うジェンザイムが訪問対象としている医療機関と、サノフィの抗がん剤関係の訪問先医療機関が重複するケースがある。これまでそれぞれのMRが訪問していたが、合併後は希少疾患とがんは同じBUで手掛けることから効率的な情報提供・収集活動につながるとしている。また、両社の人事・財務などの間接部門を共有して最適化を図る。
サノフィグループは15年7月、グローバルで5つのBU体制にすることを発表した。具体的には、▽ジェネラルメディスン及び新興市場(取扱い製品・領域=標準的医薬品、ジェネリック、コンシューマーヘルスケア製品)▽サノフィジェンザイム(希少疾患、がん、免疫・炎症関係の医薬品)▽糖尿病及び循環器(両領域の医薬品)▽サノフィパスツール(ワクチン)▽メリアル(動物用医薬品)――の5つとなる。今年1月から各国で新体制への移行を始めた。日本法人はジェンザイムと合併することになったが、国によって合併するかどうかの事情は異なるという。