田辺三菱 634人が早期退職へ
公開日時 2016/02/04 03:51
田辺三菱製薬は2月3日、2015年12月に45歳以上(16年4月1日時点)の社員約3500人(一部グループ除く)を対象に、人数を定めず行った早期退職者の募集で、634人が3月31日付で退職することになったと発表した。職種別の人数など内訳は明らかにしていない。退職者には、通常の退職金に割増退職金を加算して支給し、希望者には再就職支援を行うとしている。これらにかかる費用として153億円を特別損失に計上した。
三津家正之社長は、早期退職募集の実施を発表した15年10月30日の会見で、「縮小する国内に関しては、できるだけスリムに運営するのが時代の要請」と実施理由を説明。固定費を抑え、海外展開、新薬開発への投資を強化したい考えを示していた。同社は、今回の退職者に伴う現時点での国内連結従業員数は開示していないが、15年9月時点では6176人だった。中期経営計画では自然減も折り込みつつ5000人体制を目指すとしている。