田辺三菱製薬 富士製薬に3製品を譲渡 免疫抑制薬・アザニンなど
公開日時 2024/01/30 04:49
田辺三菱製薬は1月29日、免疫抑制薬・アザニンなど3製品の国内の製造販売承認と製造販売権を富士製薬に譲渡する契約を締結した。対象となるのは免疫抑制薬・アザニン錠50mg▽高コレステロール血症治療薬・コレバイン錠500mg/コレバインミニ83%▽新生児呼吸窮迫症候群治療薬・サーファクテン気管注入用120mg―の3製品。2024年7月以降、製品ごとに順次販売移管を進めるとしている。両社が同日、発表した。
販売移管は、富士製薬から田辺三菱製薬に製品の承継を持ち掛けたのをきっかけに22年から協議が進められてきた。田辺三菱製薬側は重点領域として中枢神経や免疫炎症、糖尿病・腎などへの注力を進めており、長期収載品3製品の移管が決まった。24年度第2四半期から移管を進め、完了後の情報提供活動は富士製薬が担う。移管する製品の順番や完了時期は示しておらず、一時金などの契約内容は非開示としている。
田辺三菱製薬は「今後も最適な経営資源の分配に向けて、必要に応じて事業譲渡や協業を進めていく」としている。富士製薬は、「3製品いずれも事業展開している女性医療領域、消化器領域に深く関係した製品。承継後は製造販売元として責任をもって製品の情報提供および適正使用の推進と安定供給に取り組む」としている。