エーザイ 診断薬子会社を積水化学に譲渡へ 約224億円で
公開日時 2015/11/24 03:50
エーザイは11月20日、完全子会社で診断薬事業を行うエーディアの全株式を積水化学に譲渡する契約を締結したと発表した。エーザイは、がん、神経領域を中心とする医薬品事業に集中する。積水化学はライフサイエンス分野の成長に注力しており、エーディアの強みのがん、リウマチ領域を取り込んで業容を広げるとともに、両社の技術を活かして研究開発力を強化するなど、積水メディカルを通じ事業の拡大を図る。譲渡額は約224億円で、12月28日に譲渡が完了する予定。
両社の診断薬事業の14年度売上高は、エーディアが62億円、積水メティカルが367億円。エーザイは、エーディアを譲渡する理由について「両社の技術・ノウハウの統合による研究開発力の強化や積水メディカルの国内外のインフラを用いた販売シナジーが期待でき、エーディアの持続的成長とさらなる発展につながると考えた」としている。両社はこれまでも共同開発ほか、製造、販売とパートナーの関係にあった。
なお、エーザイは10月15日に、エーザイの消化器疾患領域事業と、味の素100%子会社で消化器領域を強みとする味の素製薬を統合し、新会社「EAファーマ」を設立すると発表したばかり。