中小病院 さらなる外来シフトの時代に
公開日時 2015/10/31 00:00
中小企業診断士平田雄一郎主治医機能が外来医療を変える救急医療など地域の急性期医療を守るために、紹介状をもたずに大病院を受診する患者を減らすことが政策的に誘導されている。この受け皿として期待されているのが、中小病院、診療所だ。2014年度の診療報酬改定では、主治医機能を評価する「地域包括診療料」が新設された。病床数200床未満の中小病院も対象となっており、これまで以上に、外来患者の多くを中小病院が抱える時代の到来も近いと言える。外来機能に加え、入院対応も可能な中小病院が地域医療の核を担うことが予想される。では、中小病院が外来機能を強化する背景は何か、そのポイントを考えたい。2014年度の診療報酬改定で新設された地域包括診療料は、複数の慢性疾患(高血圧、糖尿病、脂質異常症、認知症の4疾患のうち2...