TXP Medical 那覇市で救急医療の実証実験 救急医療情報システム・NSER mobileを活用
公開日時 2024/04/17 04:49
TXP Medicalは4月10日、那覇市が同社の開発した救急医療情報システム・NSER mobileを活用した実証実験を行うと発表した。AI技術を使った情報入力支援や、医療機関とのリアルタイム連携ができるシステムを使うことで、救急搬送の迅速化や医療提供の効率化を目指す。
実証実験は4月16日~5月27日の期間で実施。那覇市内の救急隊7隊と八つの救急医療機関が参加する。救急隊はモバイル端末でNSER mobileを使い、傷病者の情報入力や、画像データを含めた医療機関との情報共有、QRコードを通じて電子カルテへの転載などを行う。システム導入による救急医療サービスの質の向上と効率化を図り、救急搬送の所要時間の測定や参加機関へのアンケートなどを通じて効果を検証する。
NSER mobileはこれまで紙ベースや電話に依存していた救急現場から医療機関への情報伝達をデジタル化し、リアルタイムでの情報共有を実現。音声入力やOCR(光学文字認識)などのAI技術を使い、情報入力を支援する。また傷病者情報をテキストや画像でリアルタイムに医療機関へ送信でき、電子カルテへの転記もできる。4月1日現在、神奈川県藤沢市や札幌市全域で運用され、全国6自治体(1県を含む)で実証中という。