アステラス MR体制を製品別から全製品担当に見直し がん、免疫、移植には領域専任 10月から
公開日時 2015/08/21 03:52
アステラス製薬は8月20日、MR体制について、領域を基本とした製品別担当から、原則として全製品担当に見直すと発表した。医療現場では、1人の患者に様々な治療が行われていること踏まえ、それぞれの医師の治療方針、患者に合わせて、幅広く、きめ細かい情報提供活動が行えるようにするのが狙い。疾患や治療に深い知識が求められる「がん」「免疫」「移植」の各領域には、領域専任担当を新たに配置することで対応する。新体制は10月1日から実施する。
10月以降は、原則として1人のMRが全製品に関する情報提供を行うことになる。見直し理由を同社は、「地域及び個別の医療機関ごとの患者の治療の流れを踏まえた的確な情報提供を行うため」と説明。担当地域・施設の動き、それぞれの医師の治療方針、個々の患者の治療状況を踏まえながら、治療を支援するには、特定の製品に限らず幅広く情報提供ができる全製品担当が効果的と判断した。全製品担当、領域専任担当それぞれのMR数は開示していない。約2400人のMR数、14支店109営業所の体制は現行どおり。
見直しの背景について同社は「医療を取り巻く環境変化の加速」を指摘。医療提供体制の見直しや訪問規制の強化、活動の透明性確保などへの対応とともに、スペシャリティ製品を含めた自社製品の構成の変化もあったことから、MR体制を見直すことになった。
なお、営業本部の支店長以上の人事異動は次のとおり(カッコ内は現職、10月1日付)
執行役員営業本部営業戦略部長(執行役員営業本部千葉支店長)田中信朗
東北支店長 (四国支店長)山田直浩
千葉支店長 (東京支店)冨士正弘
名古屋支店長 (営業戦略部長)原忠司
四国支店長 (札幌支店)直井由行