日本イーライリリー 抗がん剤サイラムザを発売 胃がん適応で初の血管新生阻害剤
公開日時 2015/06/23 03:52
日本イーライリリーは6月22日、治癒切除不能な進行・再発胃がん治療薬としてサイラムザ点滴静注液100mg、同点滴静注液500mg(一般名: ラムシルマブ遺伝子組換え)を同日に発売したと発表した。同剤は、腫瘍の増殖および転移を促す血管新生に関与するVEGFR2に対するヒト型モノクローナル抗体で、胃がん適応では初の血管新生阻害剤となる。
胃がんは、年間13万人程度が罹患し、5万人程度が死亡する、日本では多いがんの1つ。同剤は、ピーク時10年後に販売金額500億円を予測する(薬価設定時の中医協提出資料)。薬価は、100mg10mL1瓶7万5265円、500mg50mL1瓶35万5450円。2週間に1回、1回8mg/kg(体重)をおよそ60分かけて点滴静注する。