協和発酵キリン カルシウム受容体作動薬レグパラ 低用量規格の12.5mg錠を新発売
公開日時 2015/06/17 03:51
協和発酵キリンは6月16日、カルシウム受容体作動薬レグパラ錠12.5mg(一般名:シナカルセト塩酸塩)を同日に新発売したと発表した。既存の25mg錠、75mg錠に対して、今回発売したのは低用量規格の製剤となる。既存薬では、患者によって消化器症状の副作用が出て、医師の判断で休薬や投与頻度を調整して使用されるケースがあった。このようなケースでは効果にも影響し、医療現場から低用量規格の開発が求められていた。12.5mg錠の薬価は374.20円。
12.5mg錠の登場に伴い、用法・用量に関する使用上の注意に、「血清カルシウム濃度やPTHのコントロールが困難な場合には減量幅を12.5mgにすることを考慮すること」と追記された。
レグパラ錠は、副甲状腺のカルシウム受容体に作用することで副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌を抑制する薬剤。2008年1月に維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症治療薬として発売され、14年2月に「副甲状腺がんにおける高カルシウム血症、副甲状腺摘出手術不能または術後再発の原発性副甲状腺機能亢進症における高カルシウム血症」の効能・効果、用法・用量追加の承認を取得した。