バイエル レゴラフェニブによる肝転移切除後大腸がん補助療法フェーズ3 患者登録中止
公開日時 2015/03/10 03:51
独バイエルヘルスケアはこのほど、肝転移切除後の大腸がんの補助療法に対する経口マルチキナーゼ阻害薬レゴラフェニブ(製品名:スチバーガ)の有効性、安全性を検証する国際共同フェーズ3について、患者登録を中止したと発表した。同試験には日本からも参加していた。
これは3月5日(現地時間)に発表されたもの。登録中止になった試験は「COAST試験」と呼ばれ、2014年2月に患者登録を開始し、日米欧などから750人を登録目標としていたが、25人の登録にとどまり、症例集積が困難と判断し、登録を中止することになった。新たな安全性上の問題は認められていないとしている。同適応症に対する今後の方針は明確にしていない。
日本では、スチバーガ錠は13年5月に「治癒切除不能な進行・再発大腸がん」の治療薬として発売され、同年8月に「がん化学療法後に増悪した消化管間質腫瘍(GIST)」の適応を追加する承認がなされている。
また、同剤については、肝細胞がんを対象に日本を含む国際共同フェーズ3が進められている。