武田薬品 抗潰瘍薬タケキャブ錠を発売 大塚とコ・プロ 大型化狙う
公開日時 2015/02/27 03:52
武田薬品は2月26日、同社が創製、開発した抗潰瘍薬タケキャブ錠10mg、同20mg(一般名:ボノプラザンフマル酸塩)を発売したと発表した。薬価算定時の市場予測(中医協資料)では、ピーク10年後に販売金額620億円としており、主力の抗潰瘍薬タケプロンの後継と位置付け、大型化を狙う。大塚製薬とコ・プロする。
販促にどの程度のMRが関わるかは明らかにしていないが、武田薬品は約2300人、大塚製薬は約1200人のMRを擁する。同剤は、カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)とも呼ばれる新しい作用を持つ薬剤で「強く持続的な酸分泌抑制作用を示す」としている。
薬価は10㎎1錠160.10円、20㎎1錠240.20円。用法・用量は、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎の場合、1回20mgを1日1回。低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制の場合は1回10mgを1日1回。
効能・効果は「胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、低用量アスピリン投与時・非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍または十二指腸潰瘍の再発抑制、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃MALTリンパ腫・特発性血小板減少性紫斑病・早期胃がんに対する内視鏡的治療後胃・ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助」。
武田は、同剤の売上に応じた一定の対価を大塚に支払うことになる。