患者の4人に3人がGEの服用を経験 14年10月時点で 沢井製薬調査
公開日時 2015/01/16 03:50
沢井製薬はこのほど、2014年10月時点で患者の4人に3人がジェネリック(以下GE)の服用を経験しているとの調査結果をまとめた。これは患者自らGEを希望したケースと、医師・薬剤師がGEを薦めて処方・調剤されたケースの合算値で、患者自らGEを希望したケースは50.5%と初めて過半数を占めた。また、患者がGEを見聞きした先は、トップが「病院・薬局のポスター」で、これまでトップだった「テレビ番組」と入れ替わった。「薬剤師」という回答の急伸も確認された。同社はGEに関する患者意識調査を毎年実施し、今回が11回目となる。
調査は14年10月24日~26日に実施した。調査対象は過去3か月以内に医療機関で医薬品を処方・調剤してもらった30代~60代の男女400人。調査方法はインターネット調査(調査機関:楽天リサーチ)。
調査結果を見ると、GEを「希望したことがあり、処方・調剤してもらったことがある」患者は50.5%、「希望したことはないが、医師・薬剤師から薦められ処方・調剤された」患者が24.0%となり、併せて74.5%の患者がGEの服用を経験していた。一方、「希望したことも、医師・薬剤師から薦められたこともない」患者は13.8%だった。
なお、10年11月調査では、GEを希望し処方・調剤してもらった患者は18.3%、希望したことはないが医師らに薦められて処方・調剤された患者が19.3%で、併せて37.6%の患者がGEの服用を経験。希望したことも、医師らに薦められたこともない患者は50.5%だった。同社は、「この4年間でGEの依頼・処方・調剤に対する環境が急激に変化したことが伺える」としている。
患者がGEを見聞きした先 「薬剤師から」も過半数 前年比7ポイント増
患者がGEを見聞きした先(=情報源)のトップ3の年次推移を見てみると、「病院・薬局のポスター」は14年調査52.5%(第1位)、13年調査49.4%(第2位)、12年調査51.1%(第2位)――、「テレビ番組」は同50.8%(第2位)、54.9%(第1位)、56.5%(第1位)――、「薬剤師から」は同50.5%(第3位)、43.4%(第3位)、34.2%(第4位)――となっており、「薬剤師から」の近年の急伸ぶりが見て取れる。同社は、「今やGEに関する情報源として『薬剤師』 が欠かせない存在となっている」としている。