SBIバイオテック 松森社長が体調不良を理由に退任
公開日時 2014/09/18 03:53
SBIバイオテックは9月16日、代表取締役社長の松森浩士氏が9月30日付で退任すると発表した。松森社長の退任は本人からの体調不良の申し出によるもの。同社としては、短期間での体調の回復が見込めない状況にあると判断し、松森社長の申し出を受諾した。後任人事については、すでにリクルート活動を開始したとしながらも、決定までの暫定的な措置としてSBIホールディングス代表取締役執行役員専務の中川隆氏が代表取締役社長に就任する予定。
SBIバイオテックは、2001年3月30日の会社設立以降、複数の創薬パイプラインを日本、米国、中国、韓国などから集めるグローバルなバイオベンチャーとして事業を展開してきた。近年は新規株式公開に向けた準備に着手しており、日本およびグローバルでの製薬ビジネス経験を持ち、ファイザー日本法人でエスタブリッシュ医薬品事業部門長などを歴任した松森浩士氏を代表取締役社長として2013年12月27日付で就任させた。
松森社長の退任は本人からの体調不良の申し出によるもの。同社も慰留につとめたが、最終的に受諾した。社長就任期間は9か月となる。松森社長の退任が決まったことから、株式公開に向けた準備作業はストップする見通し。同社としては、「新たに招聘する代表取締役を含めた経営体制のもとで審査手続きを継続する必要がある」としており、株式公開の準備作業は一時的に中断せざるを得ないとしている。ただ、新たな代表取締役を招聘し経営体制が整い次第、速やかに公開準備を再開する考えだ。
なお、松森社長の後任となる中川隆氏は9月30日付で開催される臨時株主総会における取締役への選任決議ならびにその後に再開される取締役会決議を経て就任する予定。