骨粗鬆症用薬エディロール 処方医の86% 処方増に前向き 第一選択はBISやSERM 補助的にエディロールとの声多く
公開日時 2013/10/31 00:00
人間の骨は、破骨細胞が古い骨を壊す骨吸収と、骨芽細胞が新しい骨を形成する骨代謝のバランスにより成り立っている。このバランスが崩れ、骨形成の速度が低下し、骨吸収の速度が相対的に高まることで骨が脆弱化した状態を骨粗鬆症と呼ぶ。骨粗鬆症になると骨の変形やそれに伴う痛み、ひいては日常生活での易骨折性が高まる。骨芽細胞活性化には女性ホルモンのエストロゲンがかかわっているとされ、その分泌が低下する高齢女性では特に骨粗鬆症が多いとされる。かつての治療は、カルシウム製剤の服用や腸管からのカルシウム吸収を増加させる活性型ビタミンD3製剤が中心だったが、現在では強力な骨吸収抑制作用を有するビスホスホネート製剤(BIS)に薬物治療の主軸は移行している。そうした中で2011年4月、中外製薬と大正富山医薬品が、約10...