中外製薬と東和薬品は12月９日、中外製薬が製造販売承認を取得し、同日付で薬価収載された骨粗鬆症治療薬・エディロール錠0.5μg、同0.75μg（一般名：エルデカルシトール）について、東和薬品が即日発売したと発表した。既存のエディロールカプセルは転がりやすく、つかみにくいなどの課題があるため中外製薬が錠剤を開発したが、エディロール錠の販売及び情報提供活動は同カプセルのオーソライズドジェネリック（ＡＧ）を販売している東和薬品に任せることにした。

エディロール錠は、中外製薬が製造販売元としての責任を担い、東和薬品が独占的に販売および情報提供活動を実施する。製造は中外製薬が実施し、東和薬品に供給する。なお、エディロールカプセルの販売体制に変更はなく、今後も中外製薬が販売及び情報提供活動を行う。

エディロールは、中外製薬が創製した活性型ビタミンD3誘導体で、カルシウム代謝および骨代謝改善作用を有する薬剤。日本ではエディロールカプセルを2011年４月より、骨粗鬆症を適応症として販売を開始した。国内の「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版」で、活性型ビタミンD3製剤として骨密度上昇、椎体骨折抑制に関する有効性評価でAを獲得している。