興和 緑内障・高眼圧症治療薬「K-115」を日本で承認申請 Rhoキナーゼ阻害の新規作用
公開日時 2013/10/11 03:50
興和は10月10日、Rhoキナーゼ阻害作用を持つ緑内障・高眼圧症治療薬として点眼剤「K-115」(一般名:リパスジル塩酸塩水和物)を同日に日本で承認申請したと発表した。
緑内障、高眼圧症は、眼球内に出入りする房水がなんらかの影響で過剰になり眼圧が高まることで起こるとされ、薬物治療では、房水の流出を促したり、房水の産生を抑えたり、房水を減少させたりする薬剤が使うことで眼圧を下げるようにする。今回申請された薬剤は、房水の流出を促すものだが、これまでになかったRhoキナーゼ阻害により線維柱帯細胞に作用し、房水の流出を促進させる効果を発揮するのが新しい。
緑内障の9割を占めるという原発開放隅角緑内障、高眼圧症の患者を対象とした国内治験では、単独使用、または既存の緑内障・高眼圧症治療薬と併用のいずれの場合でも、眼圧下降効果が確認されたという。