大塚製薬 サムスカ錠で重篤な肝機能障害26例 頻回の肝機能検査呼びかけ
公開日時 2013/05/24 05:02
大塚製薬は、心不全における体液貯留の治療薬サムスカ錠(一般名:トルバプタン)の副作用である重篤な肝機能障害を避けるため「頻回の肝機能検査」を行うよう適正使用情報で医療関係者に呼びかけた。5月23日、医薬品医療機器総合機構のウェブサイトにも掲載した。
同剤による肝機能障害については、厚労省医薬食品局が4月23日、添付文書の「重大な副作用」の項に追記することを指示。同社によると、4月24日までに重篤な肝機能障害が26例確認されている。今回の呼びかけは、副作用を避けるための対処方法を示したもの。
因果関係が否定できない重篤な肝機能障害26症例のうち発現時期不明の3例を除く23例中19例が2週間以内に発現していることから、同社は、週複数回の定期的な肝機能検査を推奨。患者に倦怠感や食欲低下、黄疸など肝機能障害が疑われる症状が出た場合は、同剤の中止するなどの処置を求めた。