高尿酸血症治療薬ユリス 処方増意向は9割
総合評価高く 長期的な安全性の確保で第一選択薬候補に
公開日時 2022/04/01 00:00
高尿酸血症は血液中の尿酸が7.0mg/dlを超える状態と定義される。尿酸値が高いだけでは自覚症状はないが、進行すると結晶となった尿酸が関節や足先などに溜まって炎症を起こす。関節内に結晶が蓄積すると急性痛風関節炎(痛風発作)が生じるほか、尿管や膀胱に移行すると尿路結石をあらわれ、いずれも激痛を伴う。高尿酸血症で痛風関節炎などがあると薬物治療の対象となり、尿酸値6.0mg/dl以下にコントロールすることが推奨されている。高尿酸血症が起きる仕組みとしては、主に尿酸排泄低下型、尿酸産生過剰型、混合型に分かれ、日本人は尿酸排泄低下型が60%と一番多い。一方、尿酸降下薬はユリノ-ム(一般名:ベンズブロマロン)などの尿酸排泄促進薬、フェブリク(同フェブキソスタット)などの尿酸生成抑制薬の2種類があり、ガイ...