HER2陽性乳がん PART1 HER二量体化阻害ヒト化モノクローナル抗体・ペルツズマブ
公開日時 2013/03/30 00:00
トラスツズマブとの併用下で転移性、再発HER2陽性乳がんのファーストラインに安全性の高さもメリットに課題は患者負担HER2陽性転移性、局所再発の治癒切除不能な乳がんのファーストラインとしての期待が高まる、HER二量体化阻害ヒト化モノクローナル抗体・ペルツズマブ(遺伝子組換え)。従来の標準療法である、抗体医薬・トラスツズマブ+化学療法剤で得られた無増悪生存期間(PFS)を大きく延長することが示されたことに加え、安全性の高さが特徴とされる。米国では2012年6月にFDAが、欧州では2013年3月4日に承認され、日本国内でも年内に臨床現場に登場することが期待されている。本企画では、標準治療を変えうるHER2陽性乳がんの新薬として、ペルツズマブ、T-DM1の2剤を取り上げ、臨床に与えるインパクトと、...