医療費軽減の鍵となるバイオシミラーの使用実態を分析
後発品の適応症承認が使用促進に大きく影響
公開日時 2024/05/01 00:00
株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン吉田昌史、渡辺幸子後発医薬品の使用促進は、国内医療費の高騰を抑制する切り札の一つだ。今回はバイオ医薬品の後発品である「バイオシミラー」の使用状況について、医療ビッグデータを用いて分析する。分析結果からは、後発品における適応症の承認が、使用促進に大きな影響を及ぼす実態が見えてきた。日本の国民医療費の高騰が深刻な問題となっている。2021年度の国民医療費は45兆359億円(前年度より2兆694億円の増加)となったが、その背景には「高齢化の進展」や「医療技術の高度化」などが影響している。「高齢化の進展」においては、2022年度から団塊世代が75歳以上の後期高齢者になりはじめ、2025年度には全員が後期高齢者となる状況である。若い世代と比較して1人あ...