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味の素製薬と陽進堂 輸液・透析事業で合弁会社設立へ 味の素MR100人未満の転籍で調整

公開日時 2012/12/26 04:01

味の素製薬とジェネリック(GE)メーカーの陽進堂(富山県)は12月25日、味の素製薬が持つ輸液・透析事業を分割し、両社で合弁会社(JV)を設立することで合意し、契約を締結したと発表した。JVは陽進堂51%、味の素製薬49%の出資により7月1日に設立予定。輸液・透析事業は味の素製薬の売上の1/4の約200億円を占めるが収益が出ていなかった。同事業を低コスト体質の陽進堂主体のJVが受けることで、陽進堂は、製品拡充・販路拡大など事業基盤の強化につなげる。味の素製薬は、消化器疾患を中心に新薬の研究開発・販売に注力する。

JVは、味の素製薬が持つ輸液・透析に関する研究や生産技術、工場といった資産や製品の製造販売権の移管を受けて事業を行う。役員は両社から2人ずつ迎えるが、社長は、同事業のノウハウを持つ味の素製薬専務取締役専務執行役員の佐藤文正氏が就任する。本社は東京都に置き、社員数は約700人。営業機能は陽進堂が持つことから、味の素製薬から一部MRがJVに転籍し、陽進堂に出向して同社MRと共に活動することになる。

MRの異動規模について味の素取締役専務執行役員の長町隆氏(写真左)は、同日の記者会見で「最終調整中だが、少ない人数ではない。数十人の後半の方というイメージ」と述べ、味の素製薬MR400人強のうち、100人未満の規模で転籍させる方向で調整していることを明らかにした。

JV設立の背景について味の素製薬の豊田友康社長(写真右)は会見で、「きめ細かい創薬が求められている。いろんな効率化をしないと患者さんに貢献できない。そこで資源の集中と選択をするためにJVを立ち上げた。GEメーカーとベーシックドラッグメーカーが一緒になって事業を進める新しいビジネスモデルで、患者さんに貢献したい」と述べた。陽進堂の下村健三社長(写真中央)は、「『なくてはならない製薬企業』を目指す体制が整う」と話した。
 

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